酒本友紀子
人気アイドルグループTOKIOが、福島県西郷村の広大な土地で、新たなプロジェクト「TOKIO―BA(トキオバ)」を始める。将来的には一般公開やイベントの開催などを想定しているが、現時点では全て未定で“白紙状態”。全国からアイデアを募るといい、TOKIOの3人は「この場を一緒に作っていくことに参加してもらうことがプロジェクトの最大の目的」としている。
3人の会社によると、プロジェクトは西郷村小田倉にある約8万平方メートルの敷地で平地、傾斜地、林が含まれる。東北新幹線の新白河駅から車で約20分、東北道の白河ICから約15分の距離だ。これまでに下見などで1年間の準備を進めてきており、現在は、電気や水といったインフラ整備工事を進めている。
トキオバは福島の現場だけではなく、オンライン上にも存在するという。近日中にスマホの無料アプリを公開し、その中で現場の様子を伝えるほか、アイデアを募って何をするかを決めていく。
27年の経験と学びを形に
プロジェクトの運営会社長に就いた国分太一さんは「TOKIO27年の経験と学びをこの場所で形にします。アイデアを持ち寄り、広くつながり、チームになって、輪になって育む喜びを分かち合い、ワクワクの種をこどもたちへ託したい」。城島茂さんは「この場所からたくさんの子どもたちの笑顔が生まれれば」、松岡昌宏さんは「大好きな福島で一緒に成長していきたい」とコメントを寄せた。
TOKIOは約20年前から、日本テレビ系番組「ザ!鉄腕!DASH!!」の企画で浪江町につくった「DASH村」の活動で福島に縁がある。原発事故後は県が県産品の不安払拭(ふっしょく)のためにTOKIOをCMに起用し、昨年度からは県庁にバーチャルの「TOKIO課」を設けるなど、交流が続いている。(酒本友紀子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル